【匠の学校 ~目利きに学ぶ上下の骨董~】開催しました
今月の文化の日に、上下まちづくり協議会主催で【匠の学校 ~目利きに学ぶ上下の骨董~】を開催致しました。
【匠の学校】は、3年前から始めた取組みで、町に残る歴史的建造物をはじめ、日本庭園や骨董など、その道の匠に学び、技・智慧を習得し後世に繋いでいくための学びの場です。今年3回目となる今回のテーマは『骨董』。商店街の中には骨董品屋さんも多くありますが、骨董屋さんでなくても、ショーウィンドウなどに古い掛軸や人形、置物などが展示されています店もみかけます。そればかりか、先祖代々伝わる骨董も残されている家も多いとか。
上下町に骨董が多く残っているのは、天領地であった名残りもあるかもしれません。江戸以降、上下町には財閥や豪商が多くおり、代々、九谷や備前などの焼き物はもちろん、漆塗りの御膳などが使われており、今も貴重な骨董品が数多く残っているのだそうです。昭和の時代まで高価な古美術や小道具を販売する行商が町に来ており、各家の旦那衆が好んで買い求められたともいわれています。
この日は、講師として来て頂いた赤羽先生・末高先生に「骨董と古美術、小道具」との違いや、骨董の楽しみ方などをお話頂いた後、各家にある骨董品を持ち寄り、即席「お宝鑑定団」を実施。
兜、屏風絵、日本画、陶器、茶缶やマッチラベルシールのスクラップブックまで、ジャンルを問わず様々なモノの見方を教えて頂きました。
皆さん各家にあるものなので、とっても興味深々、熱心にお話を聞いてらっしゃいましたよ。
兜は鎌倉時代のものであったり、江戸時代のものと思われる乾漆像が出たてきたりと、本当に上下の文化度は高く、奥深いです!今回は協議会の勉強会として実施しましたが、一般の方を対象にした【匠の学校】も今後実施していきますので、是非お愉しみに♪
上下には、骨董品屋さんだけでなく、一歩奥へ入ると面白い昔のものがたくさん展示されている店も多くありますので、ぜひ町歩きの際には店の中まで入っていかれることをお勧めします♪
◆上下町にある骨董屋さん
・上下画廊 >>https://jogetenryo.com/meguru/shopping/kotto/112/
アンティークランプや小皿、お猪口、古道具など色んなジャンルのものが置いてます。
・末廣資料館>>https://jogetenryo.com/meguru/shopping/kotto/218/
奥へ続く通路を通ってみてください。奥に行くほど面白いモノが置いてますよ。
◆その他
・真野資料館>>https://jogetenryo.com/meguru/sight/history/484/
メガネのシンノの2階。鎧や甲冑、三葉葵の紋の入った代官所の火鉢などが展示されてます。
・福田屋 >>https://jogetenryo.com/meguru/shopping/zakka/476/
和雑貨店ですが、店内には古文書も展示。往時の上下町商品の財力がわかる貴重な貸付帳が展示されてます。